朝の満員電車、どこが一番危険か知っていますか?

毎朝、多くの人が利用する満員電車。ぎゅうぎゅう詰めの状態で「これって危ないのでは…?」と不安に思ったことはありませんか? 実は、電車内のどこが一番感染リスクが高いのかを知ることで、ちょっとした工夫をするだけでリスクを減らすことができます。
今回は、満員電車でのウイルス感染リスクが高い場所と、日常の通勤でできる対策を紹介します。これを読めば、明日からの通勤時間も少し安心できるかもしれません。
満員電車のどこが危険?ウイルスの感染経路を知る
まず、電車の中でどのようにウイルスが広がるのかを理解することが大切です。感染経路は大きく分けて飛沫感染と接触感染の2種類があります。
飛沫感染は、誰かが咳やくしゃみをした際に発生する飛沫が空気中に漂い、周囲の人がそれを吸い込むことで感染するもの。特に、満員電車では人との距離が近いため、咳やくしゃみが直接かかるリスクが高くなります。また、会話による飛沫も原因のひとつ。朝の電車内は静かですが、帰宅時間帯の電車では意外と会話が多く、飛沫が広がりやすくなります。
一方、接触感染は、不特定多数の人が触れる場所に付着したウイルスが手を介して広がる感染経路です。電車のつり革や手すり、ドアの開閉ボタンなどは多くの人が触れるため、ウイルスが付着している可能性が高いのです。これらを触った後、無意識に顔をこすったり、口元を触ったりすると、感染リスクが一気に高まります。
感染リスクが高い電車内のポイント

では、具体的に満員電車のどこが一番危険なのでしょうか?特にリスクが高い場所を見ていきましょう。
① 座席の端
座席の端は、他の人がよりかかることが多く、また、手で触れやすい位置にあります。そのため、ウイルスが付着しやすいのです。特に、朝の通勤時に座席に座る場合、前の乗客がどのように座っていたのかは分かりません。電車の座席は頻繁に清掃されているわけではないため、手を置くときは注意が必要です。
② つり革・手すり
つり革や手すりは、電車の中で最も多くの人が触れる場所です。朝の満員電車では、立ったままつり革を握ることがほぼ必須。手すりに寄りかかったり、つり革をしっかり握ったりすることでバランスを取るため、無意識のうちに触れる回数が多くなります。このため、ウイルスが付着しやすく、接触感染のリスクが高い場所となります。
③ ドア付近
ドア付近は、乗客の乗り降りが最も多い場所。頻繁に人が動くため、飛沫感染のリスクも高まります。さらに、ドア近くにいると、乗客が入れ替わるたびに空気の流れが変わり、飛沫が舞いやすくなるという点も注意が必要です。
リスクを減らすためのシンプルな対策

感染リスクが高い場所を知ったうえで、できる限りリスクを減らすための対策を実践しましょう。
• マスクを正しく着用する
満員電車では、マスクを鼻までしっかり覆い、飛沫感染を防ぐことが重要です。マスクを触る回数を減らし、外す際は外側を触らないようにしましょう。
• つり革や手すりを直接触らない
できるだけ手袋を着用する、もしくはハンカチを使って触るだけでもリスクが軽減されます。素手で触った場合は、電車を降りたらすぐに手洗いやアルコール消毒をするようにしましょう。
• 顔を無意識に触らない
人は無意識のうちに1時間に20回以上も顔を触ると言われています。手にウイルスがついていても、目や口、鼻に触らなければ感染のリスクは下がります。電車内ではできるだけ顔を触らないよう意識することが大切です。
• 混雑を避ける工夫をする
可能であれば、通勤時間をずらす、比較的空いている車両を選ぶなど、密集を避ける工夫をしましょう。また、ドア付近は乗降客が多く、飛沫リスクが高いため、車両の中央付近に移動するのも良い方法です。
まとめ:毎日の習慣で感染リスクを減らそう!
満員電車は日常の一部であり、避けることが難しいものですが、ちょっとした意識と工夫で感染リスクを大幅に下げることができます。
まず、飛沫感染と接触感染の2つのリスクを理解し、特に危険な場所(座席の端・つり革・ドア付近)では注意を払うことが大切です。そして、マスクの着用や手洗い、つり革の触り方など、小さな習慣を続けることで、安全に通勤できるようになります。
朝の満員電車は避けられなくても、自分の身を守るための行動はすぐに取り入れられます。ぜひ、今日から実践してみてください!
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