知っておくと安心!風邪とインフル、新型コロナのちがい

「熱が出たけど、これはただの風邪?それともインフル?もしかして新型コロナ?」
こうした疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
どれも症状が似ているため、自分では判断しにくいことが多いですよね。でも、それぞれの特徴を知っておくことで、適切な対応を取ることができます。
そこで今回は、その違いや診断基準、受診の目安などについて詳しく解説します。いざというときのために、ぜひ最後まで読んでみてください。
風邪・インフル・新型コロナの共通点と違い
風邪・インフルエンザ・新型コロナのいずれもウイルス感染症ですが、症状の出方や特徴には違いがあります。
まず、共通点としては、いずれも発熱・のどの痛み・咳・鼻水などの症状が見られること。そして、飛沫感染や接触感染で広がるため、手洗い・マスク・換気などの予防対策が重要になります。
では、これらの病気にはどのような違いがあるのでしょうか?
病名 | 症状の出方 | 発熱 | のどの痛み | 咳 | 倦怠感 | 味覚・嗅覚異常 |
風邪 | 徐々に悪化 | ないor微熱 | ある | 軽い | 軽度 | なし |
インフルエンザ | 急激に悪化 | 高熱 (38℃以上) | ある | ある | 強い | まれ |
新型コロナ | ゆっくり悪化 | 微熱〜高熱 | ある | ある | 強い | あることが多い |
風邪の場合は、ゆるやかに症状が進行し、軽度の発熱やのどの痛みが主な特徴です。一方、インフルエンザは突然の高熱や強い倦怠感が現れることが多く、新型コロナでは倦怠感や咳が長引きやすく、味覚・嗅覚異常が特徴的です。
診断の決め手となる症状の特徴
「風邪・インフル・新型コロナ、どれ?」と思ったときに、症状の出方をチェックすると診断の参考になります。
まず、発熱の仕方を見てみましょう。風邪では微熱が続くことが多いですが、インフルエンザは突然の高熱(38℃以上)が出やすいです。新型コロナは微熱から高熱まで幅広く、個人差があります。
咳やのどの痛みも共通する症状ですが、新型コロナでは咳が長引くことが多く、肺炎を引き起こすケースもあります。
また、倦怠感(だるさ)や関節痛は、風邪ではほぼ見られませんが、インフルエンザと新型コロナでは強く現れます。特にインフルエンザでは、関節の痛みや全身のだるさが特徴的です。
さらに、新型コロナで特に注意すべきなのが味覚や嗅覚の異常です。風邪やインフルエンザではほとんど起こりませんが、新型コロナでは多くの人が「味がしない」「においを感じない」と訴えることが報告されています。
医療機関での診断方法

病院では、症状をもとに診断を行い、必要に応じて検査を実施します。
風邪の場合は、特別な検査は行わず、医師の診察で判断されることが一般的です。対症療法が中心となります。
インフルエンザの診断では、迅速抗原検査が使われることが多いです。これは、鼻やのどの粘膜から採取した検体を使い、約15分程度で結果が分かる検査です。ただし、発症直後は検出されにくいため、症状が出てから12時間以上経過してからの検査が推奨されています。
新型コロナの診断には、PCR検査と抗原検査が用いられます。PCR検査は精度が高いものの、結果が出るまでに時間がかかることがあります。一方、抗原検査は短時間で結果が分かるため、発熱外来などで利用されることが多いです。
自宅でできる対応と受診の目安

「病院に行くべきか迷う…」というときは、次の基準を参考にしてください。
自宅で様子を見てよいケース
• 37℃台の微熱が続いているが、強いだるさや息苦しさがない
• 風邪症状が軽く、食事や水分が取れる
• 味覚・嗅覚の異常がない
病院を受診すべきケース
• 38℃以上の高熱が続く(インフルエンザの可能性)
• 強い倦怠感や呼吸困難がある(新型コロナの可能性)
• 味覚・嗅覚異常がある(新型コロナの可能性)
• 高齢者・持病がある人で症状が悪化している
また、新型コロナの疑いがある場合は、直接病院に行くのではなく、事前に電話で相談することが推奨されています。自治体の発熱相談窓口や、かかりつけ医に問い合わせて指示を仰ぎましょう。
まとめ
風邪・インフル・新型コロナの症状は似ているため、違いを知っておくことで、いざというときに冷静に対応できます。
特に、インフルエンザは急な高熱、新型コロナは味覚・嗅覚異常が特徴的なので、これらの症状がある場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
また、日頃から手洗い・マスク・換気などの予防対策をしっかり行うことが大切です。正しい知識を持ち、健康に気をつけて過ごしましょう!