「備えあれば、憂いなし。」ブロックバリアガム誕生までの歩み
受験期の経験から生まれた、長年の思い
約60年前、私自身が高校受験、大学受験を迎えた際、受験期にあたる2月から3月に風邪、なかでもインフルエンザに感染することを何よりも恐れ、体調管理に細心の注意を払っていました。以来、毎年受験シーズンのニュースに触れるたびに、「人生の大きな節目となる試験に、皆さんが万全の体調で臨めるようにしたい」という思いを抱き続けてきました。
ガム製造の技術と、研究者の方々とのご縁
その思いを具体的な取り組みへと導いてくれたのが、長年培ってきたガム製造の技術と、大学時代にお世話になった武田収功先輩とのご縁です。横浜薬科大学の教授に就任された武田先生の技術指導のもと、ナイロン不織布にポビドンヨードを静電結合させる技術を用い、抗ウイルス活性を有するマスク「ドクターマスク(Dr.mask)」を開発しました。これを契機に、インフルエンザや風邪などの感染リスク低減に寄与する製品の開発事業に携わるようになりました。
そうした中、北里大学の関係者が開発に携わった、シアル酸糖鎖物質を用いた抗ウイルス素材の存在を知りました。そこで着目したのが、ガムという身近な食品です。「ガムを口の中で噛むことによって有効成分を放出させ、口腔内の環境を整える製品をつくれないか」という発想が生まれ、研究開発に着手しました。

研究を重ね、ブロックバリアガムの誕生へ
開発を進めるためには、ウイルス試験を通じて素材の作用を科学的に検証する必要がありました。その試験にご協力いただいたことが、ウイルス研究の世界的権威である静岡県立大学薬学部名誉教授・鈴木康夫先生との出会いにつながりました。
その後、鈴木先生に技術顧問としてご指導、ご協力をいただきながら研究を重ね、2021年には経済産業省の「戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択されました。3年間の研究期間と、それに続く3年間の補完研究を経て、長年の思いと技術、そして多くの方々とのご縁が結実し、「ブロックバリアガム」が誕生したのです。
一般財団法人ウイルス感染予防研究所
代表理事 守金眞滋










