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インフルエンザウイルスの基本的な感染予防について

手洗い、マスクの着用、窓を開けた換気を行う人々

インフルエンザの感染予防では、流行前から備え、日常生活で基本的な対策を続けることが大切です。

インフルエンザウイルスは、日本では例年12月から翌年3月に流行し、A型とB型が大きな流行を起こします。ただし、流行の時期は年によって異なるため、冬を待たずに備えることも大切です。

インフルエンザの感染経路

インフルエンザは、感染した人の咳やくしゃみなどで放出される、ウイルスを含む飛沫(しぶき)が口や鼻などに付着したり、小さな粒子(エアロゾル)を吸い込んだりすることで感染します。また、ウイルスが付着した手で口や鼻、目に触れることによって感染する場合もあります。

インフルエンザの感染経路を示す図。飛沫の口や鼻への付着、空気中の細かな粒子の吸入、ドアノブなどを介して手についたウイルスが口・鼻・目に触れる経路

インフルエンザの感染予防に役立つ基本対策

基本的な感染予防としては、「手洗い」、「せき対策」、「換気」、「予防接種」などを組み合わせて行うことが重要と考えられます。厚生労働省は、手洗い、咳エチケット、換気などの基本的な感染対策を呼びかけています。この感染予防は流行前から備える意識が重要となります。流行が始まった後も、これらの対策を続けましょう。

手洗いで手についたウイルスを落とす

「手洗い」については、気付かないうちにウイルスが付着した手が口や鼻、目に触れることによって感染する場合があるので、外出後や食事前には石けんと流水で丁寧に洗い、接触感染リスクを低下させることが重要です。インフルエンザの感染予防のために、手洗いを毎日の習慣にしましょう。

咳エチケットで周囲への飛沫を抑える

「せき対策」については、咳やくしゃみが出るときには、周囲に飛沫(しぶき)を広げないようにできるだけマスクを着け、マスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆うことが勧められます。人が多い場所や高齢者と接触する場合でも、こうした配慮が感染拡大の予防に繋がります。

換気を行い室内の乾燥にも配慮する

「換気」については、空気がこもる環境では、感染の機会が増えやすくなりますので、窓を開けたり、空気の流れを作ったりして、室内の空気を入れ替えることが重要です。常時換気設備や換気扇も活用しましょう。
乾燥しやすい時期でには、のどや鼻の粘膜を守るために、湿度管理にも配慮が必要です。

予防接種で発症や重症化に備える

「予防接種」については、一定程度発症を防ぎ、重症化や死亡の予防にも効果があると言われています。ワクチンは感染そのものを完全に防ぐものではなく、重い症状を避けるうえで大切な手段です。

特に高齢者や基礎疾患のある人では重症化予防の観点から重要です。自分自身を守るだけでなく、家族や周囲の人を守ることにもつながる可能性があるため、流行前の時期に接種することが大切です。

流行が始まった後でも接種が役立つ場合があります。接種時期は医療機関に相談してください。

生活リズムを整えて休養と栄養をとる

日々の体調管理としては、十分な睡眠、栄養バランスのよい食事、無理をためない疲労をためない生活も重要です。体の抵抗力を保つためにも、意識して日ごろから生活リズムを整えることが必要です。

体調が悪いときは周囲に広げない配慮を

発熱や咳など体調が悪いときは、無理な出勤・登校や人混みへの外出を控え、休養をとりましょう。高熱が続く、息苦しいなどの場合は、早めに医療機関を受診してください。


ウイルス感染予防研究所の取り組み

ウイルス感染予防研究所は、シアル酸糖鎖物質の研究を中心に、科学的根拠に基づくインフルエンザウイルス感染予防策を社会へ届ける役割を担っています。
上述のとおりインフルエンザウイルスは飛沫やエアロゾル、接触による感染などで広がるため、手洗い・咳エチケット・換気・ワクチン接種などの基本的対策を組み合わせることが重要です。ウイルス感染予防研究所は、これらの知見を全国の皆様にわかりやすく伝え、日常生活で実践できる予防策の普及に努めています。

加えて、ウイルス感染予防研究所では、インフルエンザウイルスについて産官学の連携により共同研究を展開し、研究経活用した商品開発を進めており、国民の皆様へ研究成果を届けるため日々研鑽に取り組んでいます。

2026年10月28日には、シアル酸糖鎖物質を配合した食品「ブロックバリアガム」を同年11月に発売すると発表しました(PR TIMES)。なお、本商品は医薬品ではなく、特定の疾病の治療や予防を目的とするものではありません。


まとめ|インフルエンザの感染予防は日々の対策から

このように、インフルエンザの感染予防では、日常生活の中で続けやすい対策を組み合わせて実施することが重要です。予防の基本は、ウイルスを体内にいれないことと、周囲に広げないことの2つに分けて考えると理解しやすいと思料しております。加えて、予防接種による発症・重症化の予防も大切です。


元奈良県薬務課長 谷 直人


参照

厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」
厚生労働省「令和8年度冬季 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」Q4・Q14・Q15・Q23・Q27
WHO「How can I avoid getting the flu?」
CDC「How Flu Spreads」
CDC「Benefits of Flu Vaccination」Protecting others
一般財団法人ウイルス感染予防研究所「ブロックバリアガム」発売発表