暖房中の換気はどうする?寒くしすぎず空気を入れ替える方法
寒い季節、暖房でせっかく部屋が暖まったのに、換気のために窓を開けるのはためらいますよね。
「暖房は消した方がいい?」
「窓は全開にしないといけない?」
「エアコンをつけていれば換気もできている?」
暖房中の換気は、暖房を止めずに行うことができます。 窓の開け方を工夫したり、24時間換気設備や換気扇を活用したりすれば、寒さを抑えながら空気を入れ替えることができます。
冬も無理なく続けられる、家庭での換気のポイントを見ていきましょう。
暖房中でも換気が必要なのはなぜ?
換気には、室内の空気を外の空気と入れ替え、空気中に漂うウイルスを含むエアロゾルを減らす役割があります。
人が集まる部屋や長い時間過ごす場所では、暖房を使っている冬でも換気を意識しておきたいところです。
ただし、換気だけですべての感染を防げるわけではありません。手洗いなど、ほかの基本的な感染対策と組み合わせることが大切です。
ウイルスがどこから体に入り、感染につながるのかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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暖房中の換気は、暖房を切らなくても大丈夫
換気するときに、わざわざ暖房を切る必要はありません。
暖房を使いながら換気することで、室温の低下を抑えながら空気を入れ替えやすくなります。
暖房器具の近くにある窓から外気を取り入れると、入ってきた冷たい空気が暖まりやすくなるため、冬場の換気方法の一つとして使えます。
ただし、ストーブなどを使っている場合は、カーテンなど燃えやすいものとの距離に注意しましょう。
寒くしすぎない暖房中の換気、3つの工夫
冬の換気というと、「窓を大きく開けて、一気に空気を入れ替える」というイメージがあるかもしれません。
でも、部屋をできるだけ冷やさずに換気する方法もあります。

窓を少し開けて換気を続ける
窓やドアが2か所ある場合は、対角線上に開けると空気の通り道をつくりやすくなります。
冬場は、短時間に窓を全開にするより、一方向の窓を少し開けて換気を続ける方法もあります。室温の変化を抑えながら空気を入れ替えやすいのが特徴です。
窓を大きく開けることだけが換気ではありません。寒さが気になる季節は、室温とのバランスを見ながら続けられる方法を選びましょう。
人がいない部屋から外気を取り入れる
リビングの窓を直接開けると、冷たい風が入ってきて寒い。
そんな場合は、人がいない部屋の窓を開け、廊下などを通して外気を人がいる部屋へ取り入れる方法もあります。
外から入った冷たい空気が人に直接当たりにくいため、リビングなどで過ごす家族の寒さを抑えながら換気しやすくなります。
寝室や空いている部屋が近くにある家庭では、取り入れやすい方法です。
窓が1つなら、ドアと扇風機を使う
「窓が1つしかないから、うまく換気できない」という部屋もあるでしょう。
その場合は、部屋のドアを開け、扇風機やサーキュレーターを窓の外に向けて使う方法があります。室内の空気を外へ送り出し、空気の流れをつくります。
扇風機の風を人に直接当て続けるのではなく、室内の空気を外へ出すために使うのがポイントです。
24時間換気や換気扇も活用しよう
自宅に24時間換気システムがある場合は、冬だからといって止めずに運転しておきましょう。
2003年7月以降に着工された住宅には、常時換気設備が設けられています。
せっかく設備があっても、給気口が家具などでふさがれていると空気が入りにくくなります。フィルターの汚れにも注意して、定期的に状態を確認しましょう。
24時間換気設備がない場合は、台所や洗面所などの換気扇を利用する方法もあります。
窓だけに頼らず、家に備わっている換気設備も上手に使うことが、冬の寒さを抑えるポイントです。

エアコンをつけていても「換気」とは限らない
暖房中の換気で意外と勘違いしやすいのが、エアコンです。
一般的な家庭用エアコンは、室内の空気を吸い込み、温めて再び部屋へ戻しています。
そのため、エアコンをつけているだけでは、外の空気との入れ替えは行われません。
「暖房をつけているから換気もできている」と考えず、窓や換気設備を使って空気を入れ替えましょう。
なお、一部には換気機能を備えたエアコンもあります。自宅のエアコンに換気機能があるか分からない場合は、取扱説明書などを確認してください。
暖房中の換気で部屋が寒くなりすぎたら?
換気は大切ですが、寒さを我慢して室温を大きく下げる必要はありません。
冬場は室温18℃以上を保つことを意識し、湿度は50~60%程度を目安にします。
窓を開けると寒くなりすぎる場合は、
暖房を使ったまま換気する、
窓の開け方を調整する、
人がいない部屋から外気を取り入れる、
といった方法を組み合わせてみましょう。
小さな子どもや高齢者と暮らしている家庭では、換気だけに気を取られず、室温にも目を配ることが大切です。
空気清浄機は換気の代わりになる?
HEPAフィルター付きの空気清浄機は、空気中の微粒子を減らすための補助として利用できます。
ただし、空気清浄機だけでは二酸化炭素(CO₂)を外へ出すことはできません。
そのため、「空気清浄機を使っているから換気は必要ない」というわけではありません。
窓を十分に開けると室温が下がってしまう場合などに、換気を補う方法の一つとして考えるとよいでしょう。

暖房中の換気は、寒さを我慢せず続けよう
冬の換気で大切なのは、「窓を大きく開けて寒さを我慢すること」ではありません。
暖房を使いながら換気する。
窓を少し開けて空気を入れ替える。
24時間換気や換気扇を使う。
人がいない部屋から外気を取り入れる。
家庭の間取りや設備に合わせて、無理なく続けられる方法を選びましょう。
暖房中の換気は、暖かさを保つ工夫とセットで考えることがポイントです。
そして、換気だけですべての感染を防げるわけではありません。手洗いなど、ほかの基本的な感染対策と合わせて続けていきましょう。
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参考資料
厚生労働省
「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」
令和7年12月19日版
新型コロナウイルス感染症対策分科会
「感染拡大防止のための効果的な換気について」
令和4年7月14日









