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受験直前に家族が風邪をひいたら?感染リスクを減らすために家庭でできること

受験直前に家族が風邪をひいたときの家庭でできる感染対策

そんなときに家族が咳をし始めたり、鼻水や発熱などの症状が出たりすることもあります。
「受験生にうつったらどうしよう」と心配になるでしょう。

いわゆる「風邪」のような症状でも、その原因となる感染症は一つとは限りません。家庭で病名を決めつける必要はありません。
症状がある人の咳エチケット、手洗い、換気など、できる基本的な感染対策を早めに始めることが大切です。

また、一つの方法だけで感染を完全に防ぐことはできません。受験直前だからこそ、何でも徹底しようとするのではなく、家庭で続けられる対策を組み合わせていきましょう。

受験直前、家族に風邪のような症状が出たらまず何をする?

咳、鼻水、のどの痛み、発熱などは、さまざまな呼吸器感染症でみられる症状です。

そのため、「いつもの風邪だろう」と症状だけで判断するのではなく、まず周囲に広げにくくする行動をとることを考えます。

家庭ですぐに始められるのは、

  • 咳やくしゃみがある人が咳エチケットを行う
  • 外出後や鼻をかんだ後などに手を洗う
  • 室内を換気する
  • 可能な範囲で受験生と長時間近くで過ごす場面を減らす

といった基本的な対策です。

「何の感染症か分かってから対策する」のではなく、呼吸器症状がある段階から、できることを始めておきましょう。

受験直前の感染対策として行う咳エチケット、手洗い、換気、接触を減らす工夫

咳やくしゃみがある家族は「咳エチケット」を

呼吸器症状がある人がまず意識したいのが、咳やくしゃみによる飛沫を周囲に広げにくくする咳エチケットです。

咳やくしゃみが出るときは、マスクを適切に着用して口と鼻を覆います。マスクを着けていない場合は、ティッシュやハンカチ、袖の内側などで口と鼻を覆いましょう。
もし手で直接受け止めてしまったら、そのまま目や鼻、口に触れたり、家の中のものに触れたりする前に手を洗います。
こうした咳エチケットは、周囲に飛沫を広げにくくするための基本的な行動です。

ただし、マスクだけで感染を完全に防げるわけではありません。手洗いや換気など、ほかの対策と組み合わせて考えましょう。

マスク、ティッシュやハンカチ、袖の内側を使った咳エチケット

手洗いは「必要なタイミング」を意識する

家族に症状が出ると、一日に何度も消毒した方がよいのでは、と考えるかもしれません。

しかし、まず意識したいのは基本的な手洗いです。

たとえば、

外出から帰ったとき、食事の前、鼻をかんだ後、咳やくしゃみを手で受け止めた後などには、流水と石けんで丁寧に手を洗います。

受験生だけが気をつけるのではなく、症状がある人を含め、家族全体で必要なタイミングの手洗いを意識します。

「何回洗えば大丈夫」というものではありません。回数を増やすことよりも、感染につながりやすい生活場面で手を洗うことを意識しましょう。


冬の換気はどうする?寒さを抑えながら空気を入れ替える

受験シーズンは寒い時期と重なります。「感染対策のために換気したいけれど、受験生のいる部屋を寒くしたくない」という家庭もあるでしょう。

換気は、毎回窓を大きく開け放つ方法だけではありません。換気設備や換気扇を利用したり、暖房を使いながら窓を少し開けたりする方法もあります。

→関連記事:暖房を使っている冬の換気について詳しくはこちら

冬の室内で暖房を使いながら窓を開けて換気している様子

受験生と部屋や食事を分けた方がいい?

「受験生だけ別室にした方がいい?」「食事も一緒にしない方がいい?」と迷うこともあるでしょう。

新型コロナウイルス感染症では、家庭内での対策も示されています。
その一つが、感染した人とほかの家族の部屋を可能な範囲で分けることです。

ただし、すべての呼吸器感染症について、家族を必ず個室に隔離するという意味ではありません。

住宅の間取りや家族構成によって、できることは異なります。

受験直前に家族に呼吸器症状がある場合は、同じ部屋で長時間過ごす時間を減らしてみましょう。
可能なら就寝場所を分けたり、食事など近い距離で過ごす時間を調整したりする方法もあります。

食事についても、「呼吸器症状があれば必ず別室で食べなければならない」という一律のルールがあるわけではありません。

家庭で無理な隔離をするのではなく、近い距離で一緒に過ごす時間を減らせるところから工夫すると考えるとよいでしょう。

受験生と体調不良の家族が長時間近くで過ごす場面を減らす工夫

タオルや食器、家の中の消毒はどこまで必要?

家族に症状が出ると、

「タオルは全部分ける?」
「食器も別にする?」
「ドアノブを何度も消毒する?」

と気になるかもしれません。

ただし、感染症によって適した対策は異なります。

たとえば、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎では、食器の熱湯消毒や塩素系消毒剤による対策が示されています。
これをそのまま一般的な呼吸器感染症に当てはめることはできません。

受験直前だからといって家中のものを特別扱いする前に、まずは咳エチケット、手洗い、換気などの基本的な対策を優先します。

タオルや食器を家庭でどう扱うかについては、別の記事で詳しく解説しています。

→関連記事:「家族が発熱したら、タオルや食器は分ける?家庭でできる感染対策」


受験生本人にも症状が出たら

受験生本人に発熱や咳などの症状が出ることもあります。
「試験があるから」と体調不良を無視せず、まず本人の状態を確認しましょう。

高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなどの場合には、医療機関への相談が必要です。

また、感染症や発熱があるときに受験できるか、追試験などの対応があるかは、試験によって異なります。

受験校や試験実施者が公表している、体調不良時の対応も確認しておきましょう。
受験直前になって初めて調べるより、あらかじめ把握しておくと慌てずに済みます。


受験直前だからこそ「全部やる」より優先順位を

大切な受験を控えていると、「絶対に感染させてはいけない」と思うかもしれません。
家中を何度も消毒したり、家族全員の生活を大きく変えたりしたくなることもあるでしょう。

しかし、部屋を分ける、マスクを着ける、手を洗う、換気するといった対策のどれか一つで、感染リスクを完全になくすことはできません。

まず優先したいのは、

咳エチケット、手洗い、換気、そして可能な範囲で受験生と長時間近くで過ごす場面を減らすこと。

特殊な方法を追加していくより、基本的な感染対策を組み合わせて続ける方が現実的です。


受験直前に家族が体調を崩したら、できることから始めよう

家族に咳や鼻水、発熱などの症状が出たとき、受験生への感染を確実に防ぐ方法があるわけではありません。

一方で、症状が出た時点からできることはあります。

咳エチケット、手洗い、換気を基本に、家庭の状況に応じて受験生と近くで過ごす時間を減らす。

受験直前だからこそ、家族全員が疲れてしまうほど「完璧」を求めるのではなく、基本的な対策を無理なく続けていきましょう。


参考資料

厚生労働省

・令和8年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A
・急性呼吸器感染症(ARI)に関するQ&A
・咳エチケット
・感染対策・健康や医療相談の情報
・感染拡大防止のための効果的な換気について

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