子どもが夏にかかりやすい感染症5選
~夏風邪だけじゃない!親が知っておきたい症状と予防のポイント~
「夏は風邪を引きにくい季節」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
確かに冬はインフルエンザや風邪が流行しやすい季節です。しかし実際には、夏にも毎年多くの子どもたちが感染症にかかっています。
保育園や幼稚園、小学校では、
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- プール熱
などが流行し、学級閉鎖になることもあります。
特に子どもは大人に比べて免疫機能が発達途中です。また、友達との距離が近く、手洗いも十分でないことが多いため、感染症が広がりやすい環境にいます。
今回は、夏に注意したい子どもの感染症5つと、家庭でできる予防法について分かりやすく解説します。
夏に感染症が増える理由
「ウイルスは冬に流行するものでは?」
そう思う方も少なくありません。
実はウイルスには、それぞれ活動しやすい季節があります。
インフルエンザが冬に流行する一方で、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどは高温多湿の環境でも活動しやすく、夏に流行しやすいことが知られています。
さらに夏は、
- プール
- 夏祭り
- レジャー施設
- 帰省
- 旅行
など、人との接触機会が増える季節です。
また、暑さによる疲労や睡眠不足も感染リスクを高める要因になります。
私たちの体は、鼻や喉の粘膜によってウイルスの侵入を防いでいます。しかし、エアコンによる乾燥や体力低下によって、その働きが弱くなることがあります。
夏だから安心ではなく、夏ならではの感染症に注意が必要なのです。
夏にかかりやすい感染症① 手足口病
手足口病は、夏を代表する子どもの感染症です。
主な症状
主に乳幼児を中心に流行し、保育園や幼稚園で広がることがよくあります。
- 手のひらの発疹
- 足の裏の発疹
- 口の中の水疱
- 微熱~発熱
- 食欲低下
特に辛いのが口の中の痛みです。
食べたり飲んだりするたびに痛みを感じるため、水分摂取が減ってしまうことがあります。
症状自体は軽く済むことが多いものの、脱水には注意が必要です。
予防のポイント
- 手洗い
- おもちゃの消毒
- タオルの共有を避ける
- 十分な休養

夏にかかりやすい感染症② ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは「夏風邪の代表選手」とも呼ばれています。
突然の高熱が特徴です。
主な症状
- 38~40℃の高熱
- 喉の奥の水疱
- 強い喉の痛み
- 食欲低下
喉が痛くて食事がとれなくなり、機嫌が悪くなる子どもも少なくありません。
熱は2~4日程度で下がることが多いですが、水分補給はしっかり行いましょう。
夏にかかりやすい感染症③ 咽頭結膜熱(プール熱)
プールサイドで目を気にする子どものイメージ
咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症です。
以前はプールを介して感染することが多かったため、「プール熱」と呼ばれていました。
主な症状
- 高熱
- 喉の痛み
- 目の充血
- 目やに
症状が1週間近く続くこともあります。
目の症状が強い場合は、家族内でタオルを分けるなどの対策が重要です。
夏にかかりやすい感染症④ RSウイルス感染症
RSウイルスは冬の病気と思われがちですが、近年は夏頃から流行する年もあります。
主な症状
- 鼻水
- 咳
- 発熱
- ゼーゼーした呼吸
年長児では軽症で済むこともありますが、乳児では重症化することがあります。
特に生後6か月未満の赤ちゃんは注意が必要です。
こんな時は早めに受診
- 呼吸が苦しそう
- 母乳やミルクが飲めない
- 顔色が悪い
- 元気がない
夏にかかりやすい感染症⑤ 感染性胃腸炎
夏場は食中毒のイメージがありますが、ウイルスによる胃腸炎も見られます。
主な症状
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 発熱
小さな子どもは体内の水分量が少ないため、大人よりも脱水になりやすい特徴があります。
尿の回数が減ったり、唇が乾いている場合は注意しましょう。
感染症を防ぐために家庭でできること

感染症を完全に防ぐことはできません。
しかし、感染するリスクを減らすことはできます。
そのために大切なのが日頃の生活習慣です。
手洗いを習慣化する
感染症の多くは、
「手 → 目・鼻・口」
という経路で広がります。
帰宅後だけでなく、
- 食事前
- トイレ後
- 外遊びの後
にも手洗いを行いましょう。
水分補給を意識する
夏は汗をかくため、水分不足になりやすい季節です。
水分不足は体調不良だけでなく、鼻や喉の粘膜の状態にも影響します。
のどが渇く前にこまめに飲む習慣をつけましょう。
睡眠をしっかりとる
子どもは成長のためにも十分な睡眠が必要です。
睡眠不足は体調を崩しやすくするだけでなく、体を守る働きにも影響すると考えられています。
エアコンの使い方を見直す
夏の室内は快適でも、
- 冷えすぎ
- 乾燥
- 温度差
によって体に負担がかかることがあります。
室温だけでなく湿度にも目を向けることが大切です。
なぜ子どもは感染症にかかりやすいの?
子どもは決して「体が弱い」わけではありません。
大人よりも多くの感染症にかかるのは、初めて出会うウイルスが多いからです。
また、
- おもちゃを共有する
- 顔を触る
- 手を口に入れる
- 友達との距離が近い
などの行動も感染を広げやすくします。
一方で、感染症を経験しながら免疫を獲得していくことも成長の一部です。
大切なのは必要以上に怖がることではなく、正しい知識を持って備えることです。
まとめ
夏は暑さやレジャーのイメージが強い季節ですが、子どもにとっては感染症にも注意が必要な季節です。
今回ご紹介した5つの感染症は、
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- 咽頭結膜熱(プール熱)
- RSウイルス感染症
- 感染性胃腸炎
です。
感染は突然起こるように見えますが、実際にはウイルスが体の入り口である目・鼻・口の粘膜に付着することから始まります。
だからこそ、
- 手洗い
- 水分補給
- 睡眠
- 生活習慣の見直し
といった毎日の積み重ねが大切です。





